日別アーカイブ: 2009年9月4日

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一昨日、心待ちにしていたももの飯椀がとうとう届きました。
ももハハの大好きな漆塗師(うるしぬし)の作家の方にずいぶんと前にお願いしていて、念願叶って作っていただいた漆椀です。なので、やっぱりフードボウルではなく、飯椀です。
その方と奥様の著書の中に、先代犬の玉(たま)ちゃんとの暮らしのこと、彼女が使っていた漆の飯椀のことが書かれていて、ももにもあんな器を使わせてやりたいと思ってしまう大それたももハハの発想と行動力で、大胆にもお手紙を書き、なんと快いお返事を頂戴することになり、といったおどろきの経緯で我が家に届いたものです。
その時頂いたお返事のお手紙で「欠けた木地を繕ったもので作りましょう。なのでお時間がかかります。」と言って頂いたことに、生き物や自然に対するなんともゆるやかな慈しみが感じられて、とても感銘し共感したのを覚えています。

届いた飯椀は、大きさもとても加減がよく、広い口に底も浅く安定感のある形に挽かれた木地に、塗られた漆は木目がうっすらと見えていて、なんとも素朴で温かな景色です。それでも、僕らが想像していた「ももに相応なもの」・・・と言うにはとてもとてももったいない程の出来映えで、はたしてこのままももに使わせてよいものかと少し思案してしまうほど素敵です。
さっそく、ももにお披露目。少し不思議そうに鼻を付けて匂いを嗅いでみたり、ペロッと舐めてみたりして、フンフンと鼻を鳴らしておりましたが、どうやら気に入ってくれたようです。
さて、一足早く水飲み碗に使わせて頂いているオガサワラマサコさんのサクラソウの器と一緒に、ずっと大切に使わせて頂こうと思っています。
同梱されていたお手紙には「種(たね)ちゃんのと一緒に塗ったので」と書かれていて、そっかぁープードルの種ちゃんとお揃いなんだ・・・とニンマリ。少し冷たくて乾いた風に変わったし、いよいよ秋めいてきた気がする近ごろですが、そんなわけで、とても温かい心持ちです。

百々⋅ 4歳1ヶ月15日
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