連休最後の昨日、近ごろももハハがお気に入りの三谷さん(木彫食器の作家さんです)の個展が西麻布のギャラリーであるというので出掛けてきました。
予定より少し出遅れて、ギャラリー付近の西麻布交差点近くに着いた頃にはお昼前。車から降りると繁華街特有の酸化した油や食べ物の匂いがあちこちからして、うーん、やっぱりこの街は好きになれない。
個展会場のギャラリーは大通りから一筋中に入ったところで、こんな街とはなんとも不釣り合いな大谷石や無垢木でこしらえた展示棚などでデザインされていてとても好感が持てる佇まいです。
11時のオープンというのに、こじんまりしたギャラリーの前には20人ほどの行列ができていて、盛況ぶりに正直びっくり。もっと早く出ればよかったのにとももハハにイヤミを言われながら並ぶこと1時間、ようやく中に入れてもらえて、お目当てのパン皿を2枚ご購入、ご満悦のももハハでございました。
パン皿は、20センチ角ほどの小さな角皿で、表面にノミ目のある素朴なもの。素材は、こだわりの神代楡(ジンダイニレ)なるもの。
神代楡とは、神代木(ジンダイボク)のひとつで「埋もれ木」などとも呼ばれるなんともスケールの大きなもので、急な気候変化や火山活動などで湖の底に沈んだり、火山灰の中に埋もれたりして呼吸を止めていた木々たちが、何千年もの時を経てタイムスリップして現在にやってきたものなのです。そんな悠久の時間を越えて我が家の食卓へ、そしてこともあろうにパン皿に形を変えているというわけで・・・いやぁーなんとも不思議な心持ちです。大事にしなければねぇ。


なんとも遠い目で思い入れたっぷりにパン皿を眺める飼い主たちを余所目に、普段と何も変わらず、朝散歩から帰っていつもの座椅子に陣取ってこんな顔のあいつ(笑)
どうも近ごろフードに飽きてきたらしく、なかなか食べる気にならない様子でちょっとふて腐れ気味というのが正体なのです。

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