「おぼろ月夜」と言う唱歌を知らない人は、恐らくいませんよね。
日本の古き田園風景をとても巧みな情景描写で歌ったものです。
近ごろでは、中島美嘉さんが「MUSIC」というアルバムの中で、原曲に新たな歌詞を加える形でアレンジをして歌っています。葉加瀬太郎さんのバイオリンもとても素敵です。
僕は、この歌をくちずさむと、涙が出るような美しい景色が目の前に広がってきます。
菜の花畠に、入日薄れ
見わたす山の端、霞(かすみ)ふかし
春風そよふく、空を見れば
夕月かかりて、にほひ淡し
里曲(さとわ)の火影(ほかげ)も、森の色も
田中の小路(こみち)をたどる人も
蛙(かわず)のなくねも、かねの音も
さながら霞(かす)める朧(おぼろ)月夜
菜の花の匂いに春を嗅ぎ取ろうとしているももの姿を見て、ふとこの歌を口ずさんでおりました。
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